物流業F社

物流業F社

PC端末をリアルタイム制御。短期間で200時間の業務時間を削減

MCoreにより、約200台のPC端末をリアルタイム制御。短期間で200時間の業務時間を削減し、さらに在宅勤務によるパッチ管理業務の大幅な工数増を回避

書籍、DVDなどのエンターテインメント商材を供給する総合販売・物流企業のF社は、企業合併などにより生じた特殊なシステム環境のために、ExcelによるIT資産管理や非効率的なセキュリティパッチ配信から脱却できずにいた。そこで、効率的なIT資産管理やセキュリティ管理の実現を目的に、住友電工情報システム(以下、SIS)が提供するMCoreを導入。MCoreの柔軟かつ充実した機能を活用して、既存のシステム環境を生かしたまま、IT資産管理のリアルタイム化やセキュリティパッチの自動配信などを実現。これにより、F社は年間約200時間の業務時間を削減している。

特殊なシステム環境がIT資産やセキュリティの管理を阻害
在宅勤務をきっかけにシステムによる統合管理を検討

国内大手書店向けに書籍、DVDなどのエンターテインメント商材を供給する総合販売・物流企業のF社。全国各地に拠点を展開し、広大なネットワークを生かした高付加価値な物流サービスを提供している。近年では新規事業にも積極的であり、3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)などの物流事業のほか、書店・飲食店の運営などの小売事業にも進出している。

F社は関連大手企業2グループが株式を保有しているのが特徴で、業務環境にはやや特殊な面がある。例えば、同社は二つの親会社のActive Directory(AD)やネットワークを利用する形で事業を運営しており、F社独自のドメインを持っていない。そのため、IT資産管理やセキュリティ管理に単一の管理システムを有しておらず、それらの管理に手を焼くことが多かった。

その事例の一つが、ExcelによるIT資産管理だ。従来、F社はExcelのチェックシートでIT資産情報を管理しており、情報収集も電話やメールで行っていた。管理担当者は、全国各拠点のOA担当者にIPアドレスやPC端末の状況を問い合わせなければならず、この作業に多大な手間を要していた。

さらに、課題となっていたのが、社内のPC端末のアップデートだ。F社では複数のネットワークが併存しているため、Windows Server Update Services(WSUS)によるWindows Updateが配信できず、インターネットを通じたWindows標準のアップデート配信を受ける必要があった。しかし、配信日の毎週水曜日にアップデートが集中してしまうため、ネットワークに負荷がかかり、業務に支障が出ることも珍しくなかった。また、機能更新の際には、更新プログラムをメディアに格納し、全国各拠点に郵送してPC端末にインストールを実行しており、その手間の多さは全社的な業務効率低下の要因となっていた。

そして、この状況はコロナ禍により、さらに問題化した。在宅勤務への移行にあたり、従量課金制の通信カードを配布したことで、アップデートによるネットワークへの負荷が大幅なコスト増を招くおそれがあったのだ。F社のシステム担当者は当時の状況を説明する。

「在宅勤務では、メディアを配布するわけにもいかないので、機能更新のアップデートもファイルサーバからインストールする形に変更していました。結果として、アップデートに多大な通信量を割くようになり、それに伴うコスト増が懸念されました。それを避けるためには、当社のような特殊なシステム環境でもPC端末の制御や資産管理ができるシステムが必要でした。」(システム担当者)

安価かつAD連携を必要としないMCoreの導入を決定
特殊なシステム環境を乗り越え、スムーズな導入が実現

F社は自社のシステム環境を鑑み、「ADとの連携を必要としないこと」を要件に製品の選定を進める。多くの製品はADとの連携が必須であり、選定の段階で脱落していったが、MCoreは例外だった。MCoreは、PC端末にエージェントソフトをインストールするだけで制御や資産管理が可能になる。また、ほかの製品に比べて、MCoreは安価であり、大幅なコストメリットが期待できた。さらに、選定の大きな決め手となったのが、MCore独自機能のセキュリティパッチ・マネジメントサービス(SPMS)だった。

「SPMSは、セキュリティパッチの適用要否を自動判定できるテンプレートの提供や、パッチ適用後のリスクを事前検証してくれるサービスです。当社の情報システム部門は小規模であり、リソースも限られているため、パッチ配信のリスクを一つひとつ検証するのは現実的ではありません。そのため、検証の手間を肩代わりしてくれるSPMSは、非常に魅力的でした。」(システム担当者)

F社は検証を経て、MCoreの導入に着手する。2021年7月からサーバの設置やネットワークの設定を始め、8月には用意したサーバへのMCoreのインストール及び初期設定を完了。9月にはSISから3回のハンズオンセミナーを受けるなどして、着実に導入を進めていった。MCoreは中継サーバやモジュールなどを必要とせず、エージェントを親子関係に設定することでネットワークを設定できる。そのため、当初4~5か月要すると見込まれていたネットワーク設定を、2か月もかからずに終えられた。

2021年11月、F社はPC端末へのエージェントソフトのインストールを実施し、MCoreの本番運用を開始する。コロナ禍におけるリモートワーク下での導入プロジェクトだったが、SISのサポートもあり、スムーズにIT資産管理やセキュリティ管理の体制を構築できた。

MCoreによるIT資産管理、セキュリティ管理の一元化が実現
全社的な業務効率化が促進され、年間約200時間の業務時間を削減

以前、F社は、セキュリティ対策を徹底するため、全国各拠点にPC端末のアップデート状況などを問い合わせ、端末一つひとつのセキュリティレベルを確認していたが、MCoreの導入で、そうした作業は一切不要になった。現在、社内のすべてのPC端末・約200台をMCoreで管理しているが、リアルタイムでIT資産情報の確認が可能になり、本社のシステム担当者だけでなく、全国各拠点でPC端末を管理しているOA担当者の業務効率化にも繋がっている。

IT資産情報の確認のイメージ
●全国各拠点のPC端末のIT資産情報をリアルタイムで管理できる。これにより、電話やメールによりアップデートの状況などを確認する必要がなくなった。
※上記は例で、実際のデータではありません。

さらに、PC端末のアップデートにも大きな変化があった。現在、F社では、MCoreのFeature Update配信機能を利用して、各端末のアップデートを行っている。その際、在宅勤務用の通信カードから社内ネットワークに接続したPC端末には、セキュリティパッチを配信しない制御を行うことにより、通信カードの容量の浪費を防止。加えて、分散配信機能により、パッチファイルの自動配信が可能になったため、今までの手渡しによるパッチ適用の運用工数を削減できた。これにより、通信量の増大によるコスト増の懸念は払拭され、システム担当者がアップデート用のメディアを作成することもなくなった。現在、在宅勤務者は、オフィスに出勤した際に社内ネットワークで最新のセキュリティパッチをインストールし、アップデートを実施している。

MCoreのFeature Update配信機能を利用した各端末のアップデートのイメージ
●通信カードを利用している端末にはセキュリティパッチを配信しない制御を行っている。アップデートはオフィスに訪れた際に社内ネットワークで行う。

そのほか、MCoreではアクセス権限の設定を利用し、USBメモリなどの外付けデバイスの接続制御も行っており、情報漏えいなどのリスクも低減されている。これらのMCoreの活用により、F社には大きな導入効果がもたらされている。

「例えば、MCoreの導入前は、年2回のWindows Updateの際、アップデート用のメディアを作成。全国各拠点のPC端末にインストールしてもらうまでに、40~50時間の業務時間を費やしていました。MCoreの導入後は、この作業が30%ほど削減されています。IT資産管理にかかる作業も、以前のExcelで管理していたころに比べて大幅に削減されました。MCoreが導入されたことで、全国各拠点のOA担当者の業務負担も減っていますし、全社的には年間約325時間から約125時間と、200時間ほどの工数削減が実現しています。私自身も残業が削減され、少ないリソースのなかでも、無理なく業務を回せるようになったと実感しています。」(システム担当者)

導入成功の背景にはSISによる手厚いサポートが存在
今後は活用範囲をさらに拡大し、Excelによる管理からの脱却を図る

F社のシステム担当者は、MCoreの導入時にはSISによる手厚いサポートが大きな役割を果たしたと語る。

「SISのサポートはスピーディで、問い合わせへのレスポンスはとても迅速でした。何より、自社で利用するために開発したシステムということもあって、サポートエンジニアの方々が機能一つひとつに精通している印象でした。機能や仕様については、噛み砕いてわかりやすく説明してくれましたし、こちらの質問に対しても的確に返答してくれていました。」(システム担当者)

今後、F社は、MCoreのさらなる活用を通じて、IT資産管理の強化を図る。現在は他の管理業務との兼ね合いもあり、ExcelによるIT資産管理が一部残存しているが、MCoreの活用範囲をさらに拡げることで、今後はExcelの管理からの脱却を進めたいという。F社のIT資産情報のすべてがリアルタイムで管理される日も近い。

複雑なシステム環境のために非効率的な管理業務に縛られていたF社。MCoreの柔軟で充実した機能が、その高い壁を乗り越え、効率的なIT資産管理とセキュリティ管理を同時に実現することとなった。

※本事例中に記載の組織名や肩書き、数値、固有名詞等は取材時点の情報です。

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