スマホ承認とは? メリット・デメリットから導入ステップまで解説
出張中・移動中・在宅勤務中など、PCがなくても承認業務をこなしたいーーそのようなニーズに応える仕組みが「スマホ承認」です。
ワークフローのモバイル対応が進む中で、スマートフォンを使った承認は働き方改革・業務効率化の鍵として注目されています。
本コラムでは、スマホ承認の概要・背景から、メリット・デメリット、導入ステップまでをわかりやすく解説します。
目次
スマホ承認とは?
「スマホ承認」とは、社内の申請書類・稟議書・各種届出などに対する承認(決裁)行為を、スマートフォンやタブレット端末から行うことを指します。
従来、社内の承認業務はPCでの操作や、紙の書類に押印することで行われるのが一般的でした。しかし、テレワークの普及・モバイルワークの拡大・グローバルな業務展開などにより、「場所やデバイスにとらわれず承認できる環境」が強く求められるようになっています。
スマホ承認を実現することで、承認者は出張先・移動中・自宅など場所を問わず、スマートフォン一台で承認業務を完結できます。
スマホ承認が活用される主な場面には、以下のようなものがあります。
- 出張・外出中の承認者による経費申請・稟議書の承認
- 移動中(電車・新幹線など)のスキマ時間を活用した承認処理
- 在宅勤務中の管理職による各種申請の決裁
- 緊急案件の迅速な承認処理
- 海外出張・時差のある拠点間での承認対応
スマホ承認は単なる「PCの代替」ではなく、「いつでも・どこでも承認できる」ことで、組織全体の意思決定スピードと業務継続性を高めるための重要な仕組みと言えます。
スマホ承認が注目される理由
スマホ承認への注目が高まっている背景には、働き方の変化と業務効率化への期待があります。
①テレワーク・モバイルワークの定着
コロナ禍をきっかけに広がったテレワークは、現在も多くの企業で継続・定着しています。
オフィス以外で承認が行われるケースが増える中で、PCのみに対応したワークフローでは承認の滞留が生じやすくなっています。
②承認の遅延による業務スピードの低下
承認者がオフィスや自席のPCにいないと承認できない仕組みでは、申請から承認までのリードタイムが長くなります。
特に月末・期末の締め切り集中期や緊急案件では、承認遅延が大きな問題になります。
③スマートフォンの業務利用が一般化
業務用スマートフォンの普及やBYOD(私用端末の業務利用)ポリシーの導入により、スマートフォンで業務処理を行う環境が整ってきています。
④働き方改革・生産性向上への期待
スキマ時間の有効活用や場所を選ばない働き方の実現が求められる中で、移動中・外出中でも承認処理ができるスマホ承認の需要が高まっています。
⑤DX推進による業務デジタル化の加速
企業全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、承認業務のモバイル対応は避けて通れないテーマになっています。
スマホ承認のメリット・デメリット
スマホ承認の導入には多くのメリットがありますが、運用面・セキュリティ面での課題も存在します。
導入前に両面を正確に把握しておくことが重要です。
メリット
- 場所を問わず承認業務が完結できる
出張先・自宅・移動中など、オフィス以外の場所でも承認処理が可能になります。
「承認のためだけに出社・帰社する」必要がなくなり、時間と交通コストの削減にもつながります。 - 承認スピードが大幅に向上する
承認者がPCを開ける状況でなくても、スマートフォンのプッシュ通知に気づいた時点でその場で処理できます。
申請から承認までのリードタイムが短縮され、後続業務をスピーディに進められます。 - スキマ時間を有効活用できる
移動中・待ち時間など、これまで活用しにくかった時間を承認処理に充てられるようになります。
業務全体の生産性向上に貢献します。 - 緊急案件への即時対応が可能になる
急ぎの承認が必要な場面でも、承認者にプッシュ通知が届き、即座に対応できます。
ビジネスチャンスの損失や取引先への対応遅れを防げます。 - ペーパーレス化・DX推進に貢献する
スマホ承認はワークフローの電子化とセットで実現されるため、紙の書類・押印の廃止と合わせて、業務全体のデジタル化を加速させます。
デメリット
- セキュリティリスクの管理が必要
スマートフォンは紛失・盗難・不正アクセスのリスクがあり、業務上の機密情報を扱う承認業務においては、適切なセキュリティ対策が不可欠です。
MDM(モバイルデバイス管理)の導入や多要素認証の設定などが求められます。 - 画面サイズの制約がある
スマートフォンの画面は小さいため、複雑な内容の申請書や大量の添付ファイルを確認する際には見づらい場合があります。
重要書類の内容確認には、PCでの確認を推奨するルールを設けることも有効です。 - 誤承認のリスクがある
移動中や急いでいる状況では、内容を十分に確認せずに承認してしまうリスクがあります。
スマホだからこそ、確認をしっかりと行うという意識の徹底と、承認前の確認ステップの設計が重要です。 - 通信環境に依存する
電波が届かない場所や通信速度が遅い環境では、承認操作に支障が出る場合があります。
特に海外出張時には、現地の通信環境を事前に確認しておくことが必要です。 - 端末・OSのバージョン管理が必要
ワークフローシステムがサポートするスマートフォンのOS・アプリバージョンに対応するよう、端末の管理・アップデートが必要になります。
スマホ承認を実現するためのツール・システム
スマホ承認を安全・円滑に実現するためには、モバイル対応のワークフローシステムを中心に、関連するツールを組み合わせることが重要です。
①モバイル対応ワークフローシステム
スマートフォン・タブレットからアクセスできる、レスポンシブ対応またはモバイルアプリを提供するワークフローシステムが基盤になります。
申請書の閲覧・承認・差し戻し・コメント記入をスマホ上で完結できるかどうかを選定の基準にしましょう。
②メール通知・プッシュ通知機能
新たな承認依頼が届いた際に、スマートフォンへ即座にメール通知やプッシュ通知が届く機能は、スマホ承認の実効性を高めるうえで欠かせません。
③MDM(モバイルデバイス管理)ツール
業務用スマートフォンの紛失・盗難時のリモートロック・データ消去、アプリの一元管理などを行うMDMツールの導入により、セキュリティリスクを大幅に低減できます。
④多要素認証(MFA)・シングルサインオン(SSO)
スマートフォンからワークフローシステムにアクセスする際の本人確認を強化するため、多要素認証やSSOの仕組みを組み合わせることでセキュリティを高められます。
⑤クラウド型ワークフローシステム
クラウド型のワークフローシステムは、インターネット環境さえあればどこからでもアクセスできるため、スマホ承認との相性が特に優れています。
初期導入コストを抑えながら、すぐにモバイル対応の承認環境を構築できます。
スマホ承認を導入・定着させるためのステップ
スマホ承認を組織に定着させるには、環境整備とルール設計を段階的に進めることが重要です。
ステップ1:現状の承認フローと課題を整理する
現在の承認業務において、「どこで滞留が起きているか」「承認者が不在になるシーンはどんな場合か」を洗い出します。
スマホ承認の効果が大きい業務・書類を優先して対象に設定しましょう。
ステップ2:モバイル対応ワークフローシステムを選定する
スマホ承認に必要な機能(モバイル画面での申請閲覧・承認操作・メール通知など)を備えたワークフローシステムを選定します。
使いやすさ・セキュリティ機能・サポート体制・コストを総合的に比較検討しましょう。
ステップ3:セキュリティポリシーを整備する
スマートフォンによる業務アクセスに対するセキュリティルールを策定します。
MDMの導入・多要素認証の設定・私用端末の利用ポリシー(BYOD)などを明確にします。
ステップ4:承認者へのトレーニングを実施する
スマホ承認の操作方法と、注意事項(誤承認防止・セキュリティ上の注意点など)について承認者・管理職への研修を行います。
実際に端末を使った操作体験を通じて、現場への定着を促しましょう。
ステップ5:運用開始後の効果測定と改善を行う
導入後は、承認リードタイムの短縮効果・スマホ承認の利用率・利用者の声などを定期的に確認します。
操作上の課題や不満点をフィードバックとして収集し、設定や運用ルールの継続的な改善につなげましょう。
スマホ承認は「楽々WorkflowII」で実現できます
スマホ承認を含む承認業務のモバイル化・効率化を実現するワークフローシステムが「楽々WorkflowII」です。
スマートフォン・タブレットからの承認操作に対応
楽々WorkflowIIは、PC・スマートフォン・タブレットのどの端末からでも承認業務を行えます。
出張中・移動中・在宅勤務中など、場所を選ばず承認が可能です。
承認依頼をメールでお知らせ
新たな承認依頼が届いた際にメール通知が届くため、承認待ちの書類を見落とすことなく、迅速に対応できます。
承認状況のリアルタイム確認
申請書類がどこまで承認されているかをリアルタイムで確認でき、進捗管理の手間を大幅に削減します。
日本の複雑な承認フローにも対応
「根回し」「合議」「差し戻し」など、日本特有の複雑な承認フローにも柔軟に対応します。
モバイルからでも承認者の追加・変更・コメント記入が行えます。
クラウド版でスマホ承認環境をすぐに構築できる
クラウド型の楽々WorkflowII Cloudなら、初期導入コストを抑えながらモバイル対応の承認環境をスピーディに構築できます。
テレワーク・モバイルワーク環境の整備としても最適です。
スマートフォンを活用した承認業務の効率化・スピードアップを実現するために、ぜひ「楽々WorkflowII」をご検討ください。
執筆者:福本 石根
住友電工情報システム株式会社
ビジネスソリューション事業本部
第一システム開発部 フレームワーク
コンサルティンググループ グループ長
導入した楽々WorkflowIIは100社以上。
ワークフロー業務の改善や既存のワークフローシステムの問題点を
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