RAG対応したChatGPT連携や検索対象との連携を強化し、効果的なナレッジ活用を実現
~エンタープライズサーチ「QuickSolution® Ver.13.3」を販売開始~
2024年9月26日
住友電工情報システム株式会社は、エンタープライズサーチ「QuickSolution®(クイックソリューション) Ver.13.3」を2024年9月2日より販売開始しました。本バージョンでは、エンタープライズ向けRAG*1に最適化したChatGPT*2連携機能を大幅に強化しました。加えて、ファイルサーバ検索、Box連携、Microsoft 365/SharePoint連携などの機能強化により、より効果的なナレッジ活用を実現します。
4つの市場調査*3でシェア1位を達成しているQuickSolution®は、数100TB(テラバイト)までのフルレンジに対応した、純国産のエンタープライズサーチ(企業内検索システム、全文検索システム)です。自社運用(オンプレミス)のファイルサーバなどに加えて、クラウドストレージであるMicrosoft 365やBox、Google Drive(Google ドライブ)など、社内外に散在する情報を横断的にファイルの中身まで検索できます。Officeファイルだけでなく、スキャンした画像PDFや写真内の文字も画像OCR検索で簡単に探し出し、組織全体でナレッジマネジメントと業務効率化を進めることで、DX推進を強力に支援します。超高速・高精度の検索機能が高く評価され、2001年の発売以来、業種を問わず5100サーバ以上に導入した実績があります(2024年8月時点)。
QuickSolution® Ver.13.3で新たに搭載した主な機能は下記の通りです。
1.ChatGPT連携に関する機能強化(オプション)
検索と生成AI(ChatGPT)との対話を分離して、利便性を向上
検索画面上に対話画面をモーダル表示し、検索と生成AI(ChatGPT)との対話を分離しました。キーワード、ファイルの更新日時や種類などで検索して、絞り込んだ文書に対して対話画面で質問ができます。高精度検索で選りすぐられた文書から正確な回答を提供します。その回答に対して箇条書き、表形式でまとめる、要約、翻訳等の追加の指示もできます。また、対話画面はワンクリックで表示/非表示を切り替えられます。検索の利便性を保ちつつ、必要に応じて生成AIを活用可能です。
回答に必要な文書の選択・除外で、より正確な回答を提供
対話画面上で回答に必要な文書の選択や除外ができるようになりました。必要な文書をピンポイントに選び、ユーザが求める正確な回答を提供します。
回答生成に使用した元文書参照やファイルアイコン表示で、回答の妥当性確認が容易に
対話画面上で回答生成に使用した文書をクリックすれば、元ファイルを直接開くことが可能になりました。これにより、回答生成に使われた内容を素早く確認し、回答の妥当性を判断できます。また、文書にはファイルアイコンが表示されるようになり、直感的に理解しやすくなりました。
GPT-4o対応
従来のGPT-3.5 turbo、GPT-4に加え、最新モデル「GPT-4o」にも対応し、より丁寧かつ迅速に回答を生成できるようになりました。
回答精度の向上など
プロンプトの改善により回答精度を向上しました。そのほか対話画面の伸縮、回答テキストのクリップボードへのコピーなど、利便性をより高める機能を追加しました。
2.ファイルサーバ検索に関する機能強化
大規模環境におけるインデックス更新の運用性改善
ファイルサーバからデータを取得する時間帯(クロール実行時間)を指定したインデックス更新において、その設定が容易になりました。特に大規模環境におけるインデックス更新の運用性向上に貢献します。
閲覧権限を考慮した検索の柔軟性向上
上位フォルダに閲覧権限を与えず、下位フォルダに閲覧権限を付与して運用しているケースにおいて、インデックス更新時に取り込んだ権限情報を用いて検索する方式でも、下位の閲覧権限があるフォルダ内を検索できるように、設定で切り替え可能になりました。これにより、ご利用中のファイルサーバの権限付けに応じて、柔軟な運用が可能になります。
3.Box連携に関する機能強化(オプション)
JWT認証対応
Boxへの接続の認証方法としてJWT認証に対応しました。これによりSSO必須モードが有効なBoxの環境においても、QuickSolutionでの検索をご利用いただけるようになりました。
PDFファイルのビューワ表示対応
PDFファイルを検索画面上でビューワ表示できるようになりました。対応済みのOfficeファイルなどと同様に、検索キーワードを含むページをダイレクトに表示します。またヒット箇所がハイライト表示され、ヒットしたページだけをページ送りできるため、検索結果の確認効率が大幅にアップします。
4.Microsoft 365/SharePoint連携に関する機能強化(オプション)
秘密度ラベル対応
Microsoft 365の秘密度ラベルで暗号化された、SharePoint Online上のファイルを検索できるようになりました。暗号化ファイルも含めて何がどこにあるかを意識せずに、AIを活用した高速・高精度の全文検索が可能です。なお本機能を利用するには、秘密度ラベル連携オプションが別途必要です。
検索対象運用の利便性向上
インデックスに取り込むファイルの種類を検索対象設定画面から設定できるようになりました。またインデックス更新の内部処理の見直しも行っており、特に大規模環境においてさらなる動作の安定性向上を実現しました。
5.検索対象の拡充
PostgreSQL 15.5、15.6対応
RDB連携の検索対象データとしてPostgreSQL 15.5、15.6に対応しました。
6.検索画面に関する機能強化
検索画面利用ガイドの改善
検索画面の利用ガイド(ヘルプ)の内容を見直しました。基本的な使い方と詳細な使い方を分けて記載しており、初めての方でも迷うことなく検索画面をご利用いただけます。
検索画面の操作性向上
検索結果から自動抽出される関連語の表示位置を見直しました。ワンクリックで検索条件への追加/除去もできるようになり、関連語を今まで以上に検索に活用できます。
また、共有タグの一覧に検索窓を追加しました。目的のタグを素早く見つけられるため、タグによる検索結果の絞り込みをより一層推進します。
7.管理者向けの機能強化
インデックス更新スケジュール画面の改善
インデックス更新スケジュールの設定に対して、任意の表示名を付けられるようになりました。さらにスケジュール設定のUIを見直しており、日々のインデックス更新の運用性を改善しています。
今後もますます需要が見込まれる、DX時代のエンタープライズサーチ市場において、QuickSolution®は“AIで「探し方」改革!”をキーワードに、時代のニーズを先取りした製品開発に取り組んでまいります。
*1:RAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)は、外部の情報源を検索して必要箇所を抽出し、その内容に基づいて大規模言語モデル(LLM)に回答を生成させる技術です。
*2:QuickSolution®のChatGPT連携オプションでは、OpenAI社のChatGPTとMicrosoft社のAzure OpenAI Serviceの両方に対応しています。Azure OpenAI Serviceの利用により、高度なセキュリティ環境で対話型生成AIを活用できます。
*3:QuickSolution®は、下記の4つの市場調査レポートでシェア1位の四冠を達成しました。
富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2017~2024年版」検索エンジン パッケージ市場(2016~2023年度)(8年連続)
アイ・ティ・アール「ITR Market View:対話型AI・機械学習プラットフォーム市場2024」検索・探索市場:ベンダー別売上金額シェア(2017~2023年度)(7年連続)
デロイト トーマツ ミック経済研究所「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2023年度版」エンタープライズサーチ/検索エンジン市場:ベンダー別出荷金額・社数シェア(2018~2022年度)(5年連続)(https://mic-r.co.jp/mr/02880/)
富士キメラ総研「人工知能ビジネス総調査 2022年版」ナレッジマネジメントソリューション市場(2021年度)
資料のご案内
5分で分かるQuickSolution®カタログと事例をダウンロードできます。
QuickSolution®の簡単な説明資料のほか、業務効率化やDX、ナレッジマネジメントの成功事例を下記ページよりダウンロードしてご覧いただけます。
https://www.sei-info.co.jp/quicksolution/download/
Webセミナー(ウェビナー)のご案内
「企業内検索」で、かんたん業務改革! テーマ別Webセミナーを開催中!
多くのお客様で採用されている活用方法から毎回1テーマを選び、事例やデモを交えながらQuickSolution®の活用方法をWebセミナー形式でご紹介しています。
ChatGPT連携オプションに興味がある方も是非ご参加ください。
【ウェビナーのテーマ例】
- 企業内検索で業務効率化
- ナレッジマネジメントのよくある課題と解決法
- DXを急ぎたいあなたに、検索DXのすゝめ
- システムへの検索エンジン組込で競争力強化
【申込方法】下記ページより、お申し込みください。
https://www.sei-info.co.jp/quicksolution/event/webinar-qs/
【補足資料】
QuickSolution®の主な特長
大容量 | 1サーバで50TB(1億2000万ファイル)を2~3秒で検索、数100TBまで拡張可能 |
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高精度 | 検索漏れなく重要文書を上位表示、セマンティック検索(意味・構文を解析)、適合性フィードバック(利用者の行動を検索結果に反映) |
簡単・安心運用 | 直観的な操作性、Click Navi®で技術伝承、チャットボット、充実の権限管理 |
整理・分類・活用 | ChatGPT連携(RAG対応)で生成AIが社内情報を回答、お気に入り/共有タグで整理・分類、Know-Who/スマートパネルで情報活用 |
充実の分析機能 | 検索結果の可視化、文書分類/クラスタリング、シソーラスビルダ、固有表現抽出 |
豊富な実績 | スマホ/タブレットからの利用、クラウド、仮想環境での運用、多言語対応 |
システム連携 | 純国産・豊富なAPI、他システムとのシームレスな連携 |
高機能ビューワ | サムネイル/ビューワでヒットページをダイレクト表示、ヒット箇所をハイライト |
多彩な検索対象 | ファイルサーバ(Amazon FSx、Isilon、NetApp等も含む)、Webサイト、Notes、データベース、ArcSuite、楽々Document Plus、楽々WorkflowII、Microsoft 365、Box、Google ドライブ等の横断検索 |
QuickSolution®のWebサイト
https://www.sei-info.co.jp/quicksolution/
登録商標について
- QuickSolution、クイックソリューション、楽々Workflow、楽々Documentは、住友電気工業株式会社の登録商標です。
- Click Naviは、住友電工情報システム株式会社の登録商標です。
- ChatGPT、OpenAI、GPT、GPT-4は、OpenAI, Inc.またはその子会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
- Microsoft、Microsoft 365、SharePoint 、Azureは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における商標または登録商標です。
- Boxは、米国Box Inc.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
- PostgreSQLは、PostgreSQLの米国及びその他の国における商標または登録商標です。
- Google、Googleドライブは米国Google LLCの米国及びその他の国における商標または登録商標です。
- Amazon FSxは、米国Amazon.com, Inc.またはその関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
- Isilonは、米国Dell Inc.またはその子会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
- NetAppは、米国NetApp, Inc.の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
- Notesは、HCL Technologies Ltd.の商標または登録商標です。
- ArcSuiteは、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の登録商標です。
会社情報
住友電工情報システム株式会社の概要
- 設立
1998年10月1日 - 資本金
4.8億円 - 従業員数
600名 - 代表者
代表取締役社長 奈良橋 三郎 - 本社所在地
大阪市淀川区宮原3-4-30(ニッセイ新大阪ビル) - 事業内容
各種業務用ソフトウェアの開発・販売・保守、
パッケージソフトの開発・販売・保守・クラウドサービスの提供
<製品に関するお問い合わせ先>
住友電工情報システム株式会社
ビジネスソリューション事業本部
東京 TEL: 03-6406-2840
名古屋 TEL: 052-533-8704
大阪 TEL: 06-6394-6731
福岡 TEL: 092-284-0232
Email:qs-visitor@sei-info.co.jp
<本件に関するお問い合わせ先>
住友電工情報システム株式会社
ビジネスソリューション事業本部 マーケティング室
TEL: 06-6394-6754
FAX: 06-6394-6759
Email:mkt@sei-info.co.jp