ほけんの窓口グループ株式会社

ほけんの窓口グループ株式会社

保険代理店業務の内製化

保険代理店業務のコアシステムを全て楽々Frameworkで開発
ユーザ要望を短期間かつ低コストで実現できることを目の当たりにし、
自社開発にシフト

ほけんの窓口グループは、1995年に設立された。現在、従業員約2700名、店舗数約500で、生損保取り混ぜた乗合代理店を全国に展開している。ほけんの窓口は何度相談しても無料で、お客様の状況にあったよりよい保険選びをひとつの窓口で行えるよう、約35社の保険商品を取扱っている。

楽々Frameworkとの出会い

楽々Frameworkとの出会いは、2010年に遡る。2010年3月、システム部の山薗氏は、「代理店業務管理システム(PERMS)」の開発を命じられた。 代理店手数料収入をタイムリーに売上計上できる体制を構築しシステム化せよ、という。 運用開始は次年度の期初(2010年7月)、開発期間は実質2.5ヵ月しかなかった。
当時、システム開発者は山薗氏しかおらず、外部に開発委託する時間もなかった。 自社開発を決意し、ユーザの要求に臨機応変に対応でき、生産性のよい開発ツールを探していたところ、インターネットで「楽々Framework」を見つけた。
他製品と比較をする時間もなかったため、担当営業の「楽々Frameworkならできます」という言葉を信じ採用を決めた。

導入2ヵ月で開発完了、納期どおりに稼働

4月に要件定義を開始し、5月からの実装が始まる前、楽々Frameworkの講習会を受講した。 講習を受けるまでは、本当にたったひとりで作れるのか不安だったが、講習会終了後にはすぐに簡単なプログラムを作成できるようになった。
さらに技術サポートサービスを受けることで、開発は予想以上にスムーズに進んだ。短い開発期間だったが、なんとか7月1日に予定通り本番稼働させることができた。

PERMS 初期開発の範囲

楽々Frameworkの魅力

山薗氏は楽々Frameworkの魅力を次のように語る。

1. プロトタイプ機能

楽々Frameworkには、データモデルを定義すると自動的にプログラムを出力するプロトタイプ機能がある。 このプロトタイプの完成度は高く、自動生成された画面レイアウトで必要な機能が即使える状態になる。今回の開発では、この機能をフル活用した。 詳細な画面レイアウトの調整は稼働後実施することとし、必要な機能の実装に集中することで開発期間を短縮することができた。

2. 楽々Framework講習会

少人数のハンズオン講習で、実務レベルに近いプログラミング演習を3日間たっぷり受講した。実戦的で受講後すぐに開発に取りかかることができた。

3. 技術サポートサービス

技術サポート専用のWebサイトに質問を登録すれば、経験豊かな技術者から1営業日以内に回答が返ってくる。 回答は丁寧で、サンプルソースまでついていた。このおかげでひとりでも安心して開発を進めることができた。

山薗 健一 氏
ほけんの窓口グループ株式会社
システム部 開発課 課長
山薗 健一 氏

「システム内製化」へ方針転換

短期間で、当初の予定通りにシステム稼働を実現したことで、経営側の考え方が変わった。 これまで、本業は保険の代理店なので、システム開発は外部に委託すればよいと言われてきた。
今回、「自社開発は、スピード感があり、何よりやりたいことを低コストで実現できる」ことを、楽々Frameworkによる開発が証明したのだ。 その結果、システムを内製化する方針に変更となり、2010年7月、開発課が誕生した。

全社員が利用する基幹システムに発展

PERMSの導入前は、店舗ごとにPCや“紙”で業務処理を行っていた。 システム化したことで運用ルールがより明確になり、店舗ごとの“処理の漏れ”を事前に発見しやすくなった。 保険代理店業は、一つでも漏れがあるとお客様に迷惑をかける。 処理漏れに気を使う必要がなくなった為、お客様と向き合う時間を増やすことができた。
2016年現在、事業拡大に伴い店舗数は500以上に増え、稼働当初1000人ほどだったスタッフも、2700人規模に増えた。 PERMSも、稼働当初、「月報」と「契約報告」と「集計」だけだった機能が、利用者から寄せられた多くの機能要望に対応してきた結果、今では約100機能になった。 公式HP上にある「相談会予約」の予約データとPERMSを連携させるシステム間連携も実現した。
いまや、基幹システムとして位置づけられるようになったPERMSは、お申込みの報告、資格管理、お客様の声管理関係など、広範囲の業務をカバーし全社員が利用している。

ほけんの窓口 店舗数

2015年よりPERMSの機能強化を担当しているシステム部開発課担当課長の松田氏は、「楽々Frameworkの機能を使えば、画面は自動で作成できる。機能を追加する場合にも、画面の作成に工数をとられず、複雑な業務ロジックの実装に注力できた」と語る。

松田 章裕 氏
ほけんの窓口グループ株式会社
担当課長
松田 章裕 氏

PERMSからコアシステム全体の開発へ

PERMSの稼働後、1年かけて売上報酬システム(URIHO)を構築し、その後、顧客契約システム(WITH)を開発した。 上記の3システムは、保険代理店業務のコアシステムであり、全て楽々Frameworkで開発した。

1. 売上報酬管理システム(URIHO)

各保険会社から支払われる手数料の入金を管理するシステム。 URIHOの開発は、当初、他の開発環境を利用していたが、使い勝手が悪く、PERMSの実績を買い、楽々Frameworkを使って作り直した。

2. 顧客契約管理システム(WITH)

お客様の情報や契約を管理するシステム。何百万という顧客・契約情報が管理されている。
保険業界では大手損保会社が提供している保険代理店システムを利用することが多いが、パッケージのため自由に拡張ができない。 ほけんの窓口グループは、素早く、簡単にユーザ要件を実現できる楽々Frameworkによる自社開発を選択した。

保険代理店業務 3つのコアシステム

さらに進む自社開発でのサービス拡張

システム部員も増え、今では楽々Frameworkを使える開発者が10人に増えた。次は、社員や部門を管理する共通マスター(Ligare)をリニューアルする。
さらに、楽々WorkflowIIを導入し、本格的で、柔軟な運用を実現できるワークフローを展開していく。楽々Frameworkと楽々WorkflowIIは、これからもほけんの窓口グループの事業拡大に貢献していくだろう。

※本事例中に記載の社名や肩書き、数値、固有名詞等は取材時点の情報です。

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