ジョインアプリを作成する(複数のアプリを結合する)

ジョインアプリは、複数のアプリを結合して1つのアプリにする機能です。
関連がある複数のデータを結合して1つのデータとして閲覧や集計ができます。
ExcelのVLOOKUP関数のように、条件に合致するデータを結合します。
たとえば、売上アプリに商品マスタを結合して商品名や単価を表示するといった使い方ができます。

ジョインアプリではデータの閲覧のみできます。データの登録・更新・削除はできません。
ジョインアプリでは以下のことができます。

  • 検索結果の表示
  • Excel/CSVダウンロード
  • 帳票出力
  • グラフ表示
  • クロス集計

フォームに表項目が存在するアプリはジョインアプリの「関連付けるアプリ」に使用できません。

「ジョイン」とは

ジョインアプリの「ジョイン」は、SQLのJOINのことで、ExcelのVLOOKUP関数と同様の機能です。

アプリの結合方法(関連付け設定)によって、データの表示が異なるため例を元に説明します。

以下の2つのアプリを例に、 関連付け設定 によって、どのようにジョインアプリが表示されるかを説明します。

「商品カテゴリ」アプリと「商品」アプリをアプリを「カテゴリコード」で関連付けます。

内部結合

SQLのINNER JOINにあたります。
左側のアプリのデータと右側のアプリのデータのうち、条件に合致するデータのみを結合してジョインアプリに表示します。
条件に合致しないデータは表示されません。

左側のアプリにのみある「カテゴリコード」:104(デザート)、右側のアプリにのみある「カテゴリコード」:105(ハムサンド)は、条件に合致しないため表示されません。

左結合

SQLのLEFT (OUTER) JOINにあたります。
左側のアプリの全データに、右側のアプリのデータから条件に合致するデータを結合してジョインアプリに表示します。
右側のアプリに条件が合致するデータがない場合は空欄で表示します。
ExcelのVLOOKUPと同様です。

左側のアプリにのみある「カテゴリコード」:104(デザート)は、右側のアプリにデータが無いため「商品コード」以降は空欄となります。
右側のアプリにのみある「カテゴリコード」:105(ハムサンド)は、表示されません。

右結合

SQLのRIGHT (OUTER) JOINにあたります。 左結合を左右反対にしたものです。
右側のアプリの全データに、左側のアプリのデータから条件に合致するデータを結合してジョインアプリに表示します。
左側のアプリに条件が合致するデータがない場合は空欄で表示します。

左側のアプリにのみある「カテゴリコード」:104(デザート)は、表示されません。
右側のアプリにのみある「カテゴリコード」:105(ハムサンド)は、左側のアプリにデータが無いため「カテゴリコード」「カテゴリ名」は空欄となります。

完全結合

SQLのFULL (OUTER) JOINにあたります。
左側のアプリの全データと右側のアプリの全データをジョインアプリに表示します。
条件に合致しないデータも含めて、全データを表示します。

左側のアプリにのみある「カテゴリコード」:104(デザート)は、右側のアプリにデータが無いため「商品コード」以降は空欄となります。
右側のアプリにのみある「カテゴリコード」:105(ハムサンド)は、左側のアプリにデータが無いため「カテゴリコード」「カテゴリ名」は空欄となります。

ジョインアプリを作成する

以下の2つのアプリを例に、どのようにジョインアプリを作成するかを説明します。

設定方法

  1. アプリを作成 > アプリ作成方法選択から「ジョインアプリ作成」をクリックします。

  2. アプリを関連付けます。

    1. 「アプリ選択」から、「生徒」アプリを左のレーンに、「模擬試験結果」アプリを中央のレーンにドロップします。

    2. 「生徒」アプリと「模擬試験結果」アプリを「生徒番号」で関連付けます。

      「生徒」アプリの生徒番号をクリックします。

    3. 「模擬試験結果」アプリの「生徒番号」をクリックすると、「生徒」アプリと「模擬試験結果」アプリが線で結ばれます。

    4. 線にマウスカーソルをのせると、指マークに変わります。線をクリックすると、線の色が緑から赤に変わります。

      「関連付け設定」で結合方法を指定します。ここでは生徒番号が一致するデータのみ表示するため、「内部結合」を選択します。

    5. 「ジョインアプリ名」(例:模擬試験成績表)を入力して、「作成」ボタンをクリックします。

      「アプリコード」は任意です。空欄でも構いません。

  3. 一覧に表示する項目を設定します。

    1. 「一覧設定」をクリックします。

    2. 「生徒番号」は重複しているので、「模擬試験結果」アプリの「検索結果に表示」のチェックを外して、生徒番号を非表示にします。

      「試験名」「生徒番号」の順で並び替えて表示するように、「試験名」の「ソート順」に " 1 “、「生徒番号」の「ソート順」に” 2 “を入力します。

    3. 設定後、更新ボタンをクリックし、設定を適用します。

ジョインアプリが完成しました。

必要に応じて、検索設定などを設定してください。

設定後の動作

  1. メニューから「模擬試験成績表」アプリを選択します。検索画面が表示されます。

  2. 検索ボタンをクリックすると、検索結果を表示します。

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