国産検索エンジン誕生までの道のり

豊橋技術科学大学 梅村恭司教授のメッセージ

QuickSolutionの基盤となる機能は、大量の情報を精度よく高速に検索することです。
図1のように実施している共同研究の成果として、この機能に貢献できたことはとてもありがたいと感謝しております。

図1:検索エンジンの開発体制
図1:検索エンジンの開発体制

現在、QuickSolutionは住友電工情報システムの皆さんの手によって、継続して成長しており、基盤の機能ばかりでなく、検索エンジンを支えるコンポーネントも素晴らしいものになっています。

共同研究においては、基礎アルゴリズムの貢献だけでなく、QuickSolutionの可能性を追求するため、新しい検索システムのアイディアを考え、それを実現することも行っています。

そこでの着眼点は、検索の対象を拡大するというものです。自分の過去の経験を検索できたらいいなというようなことを考えているうちに、自分の情報作業の中心となるコンピュータの操作画面の画像を検索対象としたら、そこには検索するニーズのある過去の経験の情報の多くが含まれると思い至りました。

画像の検索は難しい処理ですが、コンピュータの操作画面画像には多くの文字情報があり、それを含んだPDFに変換したファイルを用意すれば、QuickSolutionで検索ができます。実際にシステムを作成すると、サムネイル、プレビュー機能が有効に働き、まるで、QuickSolutionがこれのために作った検索システムであるかとも思えました。
図2に作成した検索システムを示します。

図2:デスクトップイメージ画像検索システムの図
図2:デスクトップイメージ画像検索システムの図

過去の操作画面に含まれると考えられる文字を検索窓に入れると、操作画面の候補が表示されます。 もちろん、検索条件を工夫して、もっと高度な指定をすることもできます。
このときに、サムネイル機能で検索対象の画面が表示されます。
さらに、マウス操作すると、対応する操作画面のPDFファイルが開かれます。
すると、画面中の文字図形は、文字情報に変換されているので、再利用することができます。

このシステムについては、大学と企業とで共同で論文を発表しました。
たいへん名誉なことに、この論文は、学会から賞をいただけました(<人工知能学会 研究会優秀賞>SIG-AM-02-05 2012年11月16日 発表、題名:検索対象としてのデスクトップイメージ画像)。 受賞の理由として、「着眼と着想が斬新であり、かつ、アイディアに留まることなくプロトタイプシステムが実践的であること」ということを伺っており、大学としての着想と、QuickSolutionの充実した機能とが両輪となった受賞と考えております。

梅村恭司教授のご経歴

1983年
東京大学工学系研究科情報工学専攻修士終了
その後、日本通信(NTT)電話研究所
1995年
豊橋技術科学大学情報工学系助教授
2000、2001年
IPA未踏ソフトウェア開発事業スーパークリエーター
2003、2004、2005年
IPA未踏ソフトウェア開発事業プロジェクトマネージャー
2004年~
豊橋技術科学大学情報工学系教授
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