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セミナ-情報

導入事例

クラウドサービスの開発に「楽々FrameworkII」を採用。
Webアプリ初心者でも、「早い・安い・うまい」開発を実現!

鈴与システムテクノロジー株式会社様

鈴与システムテクノロジー株式会社(以下、SST)は、国内外に140社を超える関連会社を擁する鈴与グループの、情報システム部門を担う会社だ。
今回、主力商品である、物流・倉庫向け在庫管理パッケージソフト「e-ロジソーコ」のクラウド版を開発することになった同社。短納期・高品質・低コスト開発を実現する為に選んだのは、楽々FrameworkII(以下、楽々FW)であった。

「e-ロジソーコ」とは

「e-ロジソーコ」とは、SSTが開発した物流・倉庫向け在庫管理パッケージソフトだ。1987年に販売を開始して以来、2012年3月までに約750セットの導入実績がある。元々クライアント/サーバ型の高機能アプリケーションであるが、最近、導入検討中のお客様より「自社でサーバ機器を保有せず利用したい」、「機能はシンプルで良いので、低価格のサービスが良い」、「外出先でも使いたい」という声をいただくことが多くなった。その声に応える形で、クラウド版のe-ロジソーコを開発することとなった。

楽々FrameworkIIとの出会い

今回、初めてのクラウドサービス開発を実施するにあたり、当初はフレームワーク等を導入せず従来通りのスクラッチ開発で進めようと考えていた。

既にあるe-ロジソーコの資産(データベース設計、ビジネスロジック、画面イメージ等)が流用できること、e-ロジソーコ開発の際に得た知識・経験をそのまま活用できることなど、大きな強みがあったからである。逆に不安要素として挙がっていたのが、開発チーム全体としてWebアプリ開発経験が少ないことであった。

不安な点はあるものの、それをカバーできるだけの資産や知識・経験があると判断し、プロジェクトはスタートした。

ところが、ある程度開発方針やシステム内容などが固まり、いよいよ開発に着手という段階で、社内の上層部や営業部門から、今回の開発に対しもっと高い目標を設定すること、いわゆる「早い・安い・うまい」を目指せというご意見を多数いただいた。クラウドサービスを心待ちにされているお客様が多い中、少しでも早く、クオリティの高い製品を安く提供したいとの考えからであった。

開発直前のことだったので大きく焦りを感じたが、こうして意見をいただけるのは各方面からの期待のあらわれである、と計画を再度練り直した結果、不安要素である「Webアプリ開発経験の少なさ」をカバーできる開発手法を模索することとなった。

楽々FrameworkIIとの出会い

様々な検討を重ね、最終的に楽々FWを採用した。採用の決め手は、次の5点であった。

  • Webアプリ開発初心者でも容易に画面作成が可能。
    →HTMLソースを記述しなくても良いので、初心者でも開発できる。
  • プラグインの考え方がVBのイベントに似ていて馴染みやすい。
    →開発メンバーにVBプログラマが多い為扱いやすい。
  • セキュリティ対策があらかじめ実装されている。
    →多数の大手企業での導入実績もある為、信頼できる。
  • Excelでのアップロード/ダウンロードが標準で可能。
    →実装したかった機能なので標準搭載が魅力。
  • 他のオープンソース・ソフトウェアとの連携が可能。
    →コストを低く抑えられる。

開発方針の策定

開発を進めるにあたって、まずは楽々FWの使い方を習得するべく初期教育を受けることとなった。

参加者は上級SE2名、新人3名の計5名。従来であれば何らかの開発言語経験者から選定するところ、楽々FWは言語の知識が無くても簡単に開発可能である為、半数以上を新人で構成し教育に臨んだ。

5人の役割は、後で合流するメンバーのフォローやプロトタイプの作成であった。

無事初期教育を終えたのち、楽々FWを使った開発の要点をつかんだ初期メンバーにて開発方針を策定した。

「早い・安い・うまい」を達成する為の、楽々FWの特性を最大限に活かせる方針である。

~楽々FrameworkIIを意識した開発方針~

  1. 1. フレームワークに機能の動きを合わせる。
  2. 2. 作りこまなければ実現しない機能は極力作らない。
  3. 3. サポートは徹底的に利用する。

1、2については、楽々FWの機能を逸脱して自分たちでプログラムを作りこめば、より価値の高い機能を実現できるが、それでは想定している生産性が出せず、工数・コスト増の要因となってしまうので極力避けることとした。

3については、まだスキルが十分でない状態で自分達だけで考え込んでも時間の浪費につながるだけなので、早期解決を図る為に設定した。

開発中のエピソード

鈴与システムテクノロジー株式会社 パッケージソリューション事業部 静岡事業所 所長 望月 宏哉氏

鈴与システムテクノロジー株式会社
パッケージソリューション事業部
静岡事業所 所長
望月 宏哉氏

期待した通り、楽々FWを使った開発はスピーディかつスムーズであった。
導入実績豊富で完成されたフレームワークを使用した為、構造的なバグが少なく、後戻り作業で手間取ることが少なかった。また、Webアプリ初心者でも馴染みやすいツールである為、開発も容易であったし、新規メンバーへの技術継承も問題なく行えた。更に、セキュリティ機能について、使いたいポリシーを設定ファイルで定義するだけで利用でき、かかる工数を大幅に削減できた。
しかし、まだ楽々FWに不慣れであった初期の頃、プロトタイプでバグがすり抜けてしまい、それが開発後期に分かり横並び修正が発生したり、印刷ツールとの連携が分からなかった為、調査に時間がかかったりと、いくつかミスも発生した。そのたびにオンラインサポートを利用したのだが、レスポンスも良く、回答内容も満足いくものだった為、ミスによる日程遅延を最小限に抑えることができた。

開発を振り返って

楽々FWの機能を十分活かしたおかげで、初めてのクラウドサービス開発であったにも関わらず、目標であった「早い・安い・うまい」開発を実現することができた。実際に開発した画面の一例を挙げる。図1は、倉庫の在庫照会画面の一部である。

図1 倉庫の在庫照会画面

e-ロジソーコには、様々な切り口で商品在庫を確認できる機能があり、例えば、単純に倉庫内のある商品の数量だけを確認することや、その商品を「賞味期限別」や「製造ロット別」で区分けしそれぞれの数量を把握することができる。それらは、画面内のボタンを押すだけで切り替え可能となっている。また、ハンディターミナルを使っての検品も想定し、バーコードも出力できるようにした。さらにオープンソースの帳簿作成ソフトと連携させ、帳簿をPDFファイルで出力することも可能である。(図2参照)
このような、倉庫管理に特化した画面構成についても、楽々FWの基本機能だけで開発することができた。

図2 オープンソースの帳簿作成ソフトと連携させ、帳簿をPDFファイルで出力することも可能

図3は、倉庫から商品出庫するための伝票を入力する画面である。「登録ボタンを押すと「親・子・孫」という構造階層を持つデータが作成できるのだが、通常とは異なり、孫を決めると、その孫に対して親・子のデータが作られる仕様となっている。システムを作り込めば、こういった複雑な仕様にも対応することが可能である。」と、SSTパッケージソリューション事業部 静岡事業所 所長 望月氏は語る。

図3 倉庫から商品出庫するための伝票を入力する画面

スケジュール・工数については、サービスインはスケジュール通り、工数は計画に対して+16%という結果であった。しかし、「初めて使用するツール」「初めて開発するクラウドサービス」「新人を含んだ開発メンバー」という、不安要素が多い中での+16%という結果は上出来であった。また、サービスイン後のトラブルも従来のスクラッチ開発と比べ少なかった。

開発スケジュールと開発規模

終わりに

今回の開発において最大の成功要因は、初期に設定した「楽々FWの機能を最大限に活用する」という開発方針を厳守できたことである。「楽々FWは、機能を理解して上手に活用することで、システム構築作業を大きく効率化できるツールであるが、反面、機能に沿わない要望を多く含む画面を実現しようとすると、せっかくのポテンシャルが活かせず、コストが増え生産性が低下する。開発を成功させる為には、楽々FWの機能が活かせるような設計を行うことが大事であると痛感した。」と望月氏。

その後も様々な現場で楽々FWを活用している同社。2012年秋には、運送業務の省力化・効率化・経費削減に役立つSaaS型運送管理システム「e-ロジユソークラウド」をリリースし、社内での楽々FWの活躍の場はますます広がっている。これからも楽々FWの特性を生かし、より効率的な開発を進めていかれることだろう。

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