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セミナ-情報

導入事例

住友金属物流様における新購買システム構築事例

エス・アイ・シー株式会社様

合併を機に、購買業務システムを統合。
厳しい納期にもかかわらず、楽々FrameworkIIによりレガシーマイグレーションを実現。

住友金属物流様にて3社合併を機会に購買システムを統合。ホストから脱却し、IAサーバ上で基幹システムを構築するため、楽々FrameworkIIを導入。セールストーク通りの高生産性に加え、基本に忠実なデータ設計、柔軟で迅速なサポートもあり、開発工数を大幅に短縮、納期を厳守。

3社合併を機会に購買システムを再構築

今、企業において、システムの最適化、レガシーシステムの抜本的な見直しが課題となっているが、いざ、実際に実行しようと思えば、何かのきっかけが必要かもしれない。住友金属物流の場合は、住友金属工業の専属輸送会社三社の合併が機会となり、新購買システムを開発することになった。合併以来、購買以外の業務は原則として、メインのホストシステムに業務をそのまま合わせて使ってもらっていた。

購買システムについては、合併以降、三社の購買システムを並行して運用していたが、ベンダー、開発言語、OSだけでなく、コード体系も異なるため、情報共有ができず、情報の分析、加工にも時間がかかる。安価購買の推進を図るには、購買業務の統合が急務であった。

そのためには、どうすればよいのか。検討すれども方向性がなかなか決まらなかった。当初、ホスト上で統合する方向で進めていたが、時間の経過とともに経営環境や情報技術も変化し、維持費がかさむホストシステムから脱却し、将来性を考えてWebシステムで開発することに決まった。開発に向けての課題は3つ。第一に、三社のシステムを一本化し、システムの維持・運用コストを下げる。第二に、情報を一元的に管理し全社で共有する。第三に、操作方法を統一し購買要員のローテーションを容易にする。

納期は絶対厳守!

エス・アイ・シー株式会社 テクニカル・サポート・センター 次長 高良 理氏

エス・アイ・シー株式会社
テクニカル・サポート・センター
次長 高良 理氏

開発を進めるにあたっての制約として、予算内に収めること、誰にも簡単に操作できること以外に、財務会計や管理関係システムへの影響を避けるため、納期(2004年4月1日)は厳守せねばならなかった。住友金属物流の社内で開発が決定されたのが2002年12月であり、開発期間としては約1年というわずかな時間しか残されていなかった。

その開発を統括することとなったエス・アイ・シーの高良氏は、プロジェクトを成功させる鍵は開発手法、開発ツールにあると判断し、早速その選定作業に着手した。

4つの候補から開発ツールを選定

実はエス・アイ・シーでは、それまでに2つのプロジェクトでJavaシステムを開発していた。ひとつはネイティブJavaで、もうひとつは簡易型Javaフレームワークで開発した。しかしいずれも作業効率が悪く「抜本的に開発方法を見直さなければとても納期を守れない」と高良氏は感じていた。

選定に際しての条件として、プログラム開発の生産性が高いことを最重点に、IAサーバで稼動することに加え、実行時のライセンスが安いこと、低速回線の端末でも適度な レスポンスが得られること、Q&Aや研修サービスなどのサポート体制が確立していることなどをポイントに、4つの候補をリストアップした。

第1の選択肢は、先行プロジェクトで使用した簡易型Javaフレームワークであったが、ボタンひとつ修正するにしても全体をコンパイルしなおすなど、冗長な作業が多く、なかなかテストに進めないという問題があった。第2の選択肢は簡易言語に近いもので、単純な処理は問題ないものの、細かいところまでコーディングできるのか不安があった。第3の選択肢は画面入出力系の部品群で、ホスト系3270の画面に近い操作性のシステムが構築でき、レスポンスも速かったが、メニュー管理やセッション管理まで手作りしなければならない問題があった。

なぜ楽々FrameworkIIが選ばれたのか?

第4の選択肢である楽々FrameworkII(以下、FWII)がなぜ選ばれたのか。

  • (1)ユーザログインやセッション管理が標準装備されている。
  • (2)メニュープログラムが簡単で、項目ごとのチェックロジックが簡単に定義できる。
  • (3)基本パターンに業務を当てはめれば開発工数が短縮できる。
  • (4)住友電工の実績

という4つの理由があったが、何といっても納期の厳守という制約事項があったので、開発工数が短いことは魅力であった。

この他にも、テストデータの生成機能・データのアップロード機能によりEXCEL経由でマスターを移行できる、データのダウンロード機能によりEXCELでデータの分析が可能、翼システム(現社名:ウイングアークテクノロジーズ)の帳票パッケージSVFに連携する機能も付随している等、他の開発ツールより優れていた部分はたくさんあった。

2003年3月にFWIIの採用が決まり、すぐに要件定義に入った。同年5月にFWIIの集合教育を実施し、プログラムの製作は8月より着手した。

教科書通りにデータベース設計

ツール選定時にFWIIによる開発のデモは見ていたが、ミニシステムでトライアルを行なうような余裕期間もなく、いきなり本格開発をスタートすることとなった。「解説書通りに進めればなんとか出来るはず」開発当初、プロジェクトのメンバーはそう思っていた。

何と言っても納期が譲れない条件だったので、まず基本機能を全て押え、業務上支障がない機能は後回しにした。同時に、データ中心設計の解説書を購入して徹底的に勉強した。実際に設計にあたったSEは一人。彼はホスト系システムの豊富な経験があり、DB2の開発にも慣れていた。そんな彼も最初は、解説書を片手に悩む日々が続いた。「納期も気になるところであるが、中途半端に進めるよりもデータベースをきっちり設計して欲しかった」上司であるエス・アイ・シーの高良氏は語る。FWIIは、データベース設計技法のT字形ER図を取り入れているので、ER図を作成する上での難しさが排除されている。その半面、正規化によりテーブルがたくさん出来てしまうのも事実。従来の設計方法であれば、一つのテーブルにまとめてしまったであろう部分も、生産性の追及のため、あえてT字形ER図の手順通りに進めた。高良氏の感想は、「当初は戸惑いもあったが、慣れてくると、手順通りに描いていけば、自然に設計が出来てくる」。

セールストーク通りの生産性

ER図ができると、いよいよFWIIを使った開発に入った。しかしFWIIのパターンに関する理解不足から戸惑うこともあった。FWIIには300のパターンがあるが、基本パターンの数はさほど多いわけではない。基本パターンを理解した上で設計を進めなければ、こういう処理にはどんなパターンが合うのかが分からない。基礎知識としての基本パターンの理解は必須である。

また、極力業務ロジックをコーディングしないことも重要なポイントである。ロジック、ルールはデータベース上で定義し、エンドユーザと、“なぞなぞごっこ”をしないことにも気をつけた。またポイントとなる入力項目については、画面上に補足説明を出し、説明なしに「エラー」とだけ表示したりすることのないように配慮した。裏ロジックも排除することにも注意し、画面から入力された情報はそのままデータベースに格納し、逆にデータベースの内容は全て画面に表示させることにも心がけた。また、FWIIのパターンの改造はせず、画面のデザイン変更は項目の配置替えのみにとどめ、グラフィカルな画面テンプレートは使用しなかった。

基本パターンを理解し、設計方針も明確になると、開発は驚くほど順調に進んだ。「セールストーク通り、FWIIの生産性は高い」と高良氏は語る。こうして全開発工数38人月の開発を順調に完了させることができた。2003年12月、第一次分としての予算入力システムの稼動が始まり、予定通りの2004年4月に第二次分として全機能が正式に稼動スタートとなり、納期は厳守された。

今後のWebシステムの開発はFWIIを使用

FWIIの利点と今後の展開について高良氏は、次のように語る。「FWの利点は、開発工程が短期間に抑えられたこと、それに、サポートの良さである。迅速な対応には助けられた。オンサイトサポートはER図の完成時など、イベントにあわせて来てもらうように工夫した。またFWIIにはサンプルコーディングの提供もあるので、機能の改善・改良が図れる。

今後、Web系のシステム開発は全て、FWIIの利用を予定しおり、FWIIをさらに活用する方針である。更なる改善、バージョンアップ、長期サポートサービスなどを期待している」。

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